9.土地の保有状況と取得計画

土地の用意の有無をみると、用意の「ある」人が43.8%、用意の「ない」人が55.9%と、まだ土地の用意のない人の方が多い。このような結果は同世代を対象とした02年調査と同様である。
 こうした中で土地の用意のある来場者、つまり土地保有者が60%以上に達しているのは、持家及び親の持家に同居層、さらに親との同居予定者であり、当然ながら建て替え計画者は全員土地を保 有している。これとは反対に来場者の最大ボリューム層である借家・新規建築計画者では土地保有 率は30%強に留まっている。したがって全体的にみると、建物を計画する前に、まず土地を確保しなければならない来場者が非常に多いのが目立つ。
 土地保有者における土地の所有形態をみると、「自分で購入した土地」が43.6%、「親など親族から相続した自分の土地」が7.2%、「同、相続予定の土地」が47.5%の割合であり、既相続と相続予定を合わせると、親など親族から相続する土地に家を建てようとしている人が全体の54.7%に及んでいる。なお、既相続及び相続予定の親族の土地保有者は、20代では73.0%、親の持家に同居層では64.7%、建て替え層では80.3%、親との同居予定者では73.3%に上っている。
 一方、土地の非保有者における今後の土地取得計画をみると、「自分で購入する予定」が62.2%と圧倒的に多く、親から相続する予定の人はわずか0.5%にすぎない。